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金正恩、まさかの「南朝鮮語」汚染? 北朝鮮の言語戦略を専門家が分析
2018年9月、平壌での南北首脳会談に同行した韓国経済界のトップたちに対し、当時の李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長が発した「冷麺が喉を通るか」という発言は、北朝鮮の計算された戦略的な言葉遣いだったという分析が発表されました。さらに、韓国式の言葉遣いの流入を警戒してきた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記自身が、皮肉にも南側の言葉を使う傾向が見られることも指摘されています。これは、韓国国家戦略研究院(KRINS)が22日に開催した政策セミナー「北朝鮮の言語は戦闘的である」での発表です。
元金日成総合大学研究教授で言語学博士のパク・ギソク氏は、「北朝鮮では言語を武器として用いる」と述べました。韓国生まれでオーストラリア国籍を持つパク博士は、金日成大学で言語学の博士号を取得後、文学部の研究教授として14年間滞在。現在はオーストラリアのメルボルンを拠点に、南北朝鮮の言語と文化を研究しています。最近では2023年にも平壌を訪問しています。パク博士は、「金日成(キム・イルソン)が最初に語った言葉の一つが『言語は力強い武器である』(金日成著作選集)という表現だった」と指摘。同様に、1985年に出版された科学百科事典出版社の論文集「共産主義的人間の言語生活規範」には、「敵に対しては鋭い銃剣とならなければならないのが、共産主義的人間の言語生活である」と記されているといいます。
パク博士は、「北朝鮮が侮辱的な言葉を投げかけ、恥をかかせるのは(一種の)戦略だ」とし、その代表例として2018年9月の平壌南北首脳会談翌日、玉流館(オンニュグァン)での昼食時に出た「冷麺が喉を通るか」発言を挙げました。李善権氏は当時、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、LGグループの具光謨(ク・グァンモ)会長ら経済界の特別随行員たちに対し、「冷麺が喉を通るのか」と叱責したのです。パク博士は、「対北朝鮮制裁違反を懸念して北朝鮮に投資しない企業家たちを、意図的に侮辱したものだ」と分析しました。当時、北朝鮮が南側の経済界関係者を意図的に冷遇した状況は他にもありました。パク博士は当時、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が演説した綾羅島(ルンラド)5月1日競技場に招待され、主席団近くの席に案内されたといいます。しかし、経済界のトップたちは主席団から最も遠い場所に座らされていました。パク博士は、「イベントが終わり、立ち上がって出ようとすると、企業家たちが人民の中に閉じ込められて出られないでいた」と振り返ります。そこでパク博士が北朝鮮の党関係者に「友よ、あの先生方は南側で世界的な事業を展開している偉大な方々だが、なぜあんな隅に置いたのか」と尋ねると、「我々は上からの指示に従っただけです」という返答があったそうです。座席配置も計算された冷遇と見なせると主張しています。
また、パク博士は昨年出版した著書『インサイド平壌』で、文前大統領の演説当時の状況を詳細に描写しています。文前大統領が「特有の慶尚道(キョンサンド)訛りで声を張り上げて演説に努めている」のが目に入り、隣に座った北朝鮮の人に何を言っているのか理解できるかと尋ねると、「何を言っているのか全く分からない」という答えが返ってきたといいます。パク博士は、「慶尚道訛りを平安道(ピョンアンド)の人がよく聞き取れると期待するのは無理だと感じた」と記しています。
北朝鮮当局は2023年1月、平壌文化語保護法を制定し、若い世代が韓国語に「汚染」されるのを阻止しようとしました。しかし、皮肉にも金正恩総書記自身が南側の用語に影響を受けている兆候が見られます。昨年9月22日の最高人民会議第14期第13回会議での演説で言及された「違憲」という言葉がその代表例です。金正恩総書記はこの演説で、「我々は核保有を共和国の最高法に明記した」とし、「今や非核化を求めるのは、我々に違憲行為をしろというものです」と述べました。同じ演説では「我々が違憲をしますか」という表現が再度登場します。これについてパク博士は、「北朝鮮には憲法という存在は意味がないため、違憲という言葉を使う機会がない」とし、「北朝鮮から来たエリートの方々に尋ねても使わないと言っている」と語りました。これは、韓国の戒厳令事態などに関するニュースに接するうちに、自然と影響を受けたものと分析されています。つまり、金正恩総書記は非核化の試み自体が憲法に反することを強調しようとして、南側の用語を使ってしまったというわけです。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/025/0003525246





















