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韓国人「日本でユッケが食べられない理由、まさかの事態だった…」その背景に迫る
「韓国に行ったら絶対食べたい!」と多くの日本人が熱望するメニューの一つに「ユッケ」があります。しかし、なぜ日本では牛肉のユッケが一般的ではないのか、その背景には意外な事情が隠されています。今回は、韓国と日本の食文化の違いを「ユッケ」を通して深掘りしていきます。
日本で牛肉のユッケが珍しくなったきっかけは、2011年に発生した集団食中毒事件に遡ります。「焼肉酒家えびす」という焼肉チェーン店で食事をした人々が腸管出血性大腸菌に感染し、富山県を皮切りに全国各地で患者が相次ぎました。感染者は216人に上り、そのうち5名が死亡するという痛ましい結果となりました。
厚生労働省の調査により、感染者の96%が当時300円台で提供されていた「和牛ユッケ」を食べていたことが判明。加熱すれば死滅するはずの菌が、生食用ではない肉をユッケとして提供したことで問題が拡大しました。納品された肉には「生食用」の表示がなかったといいます。
この事件を受け、厚生労働省は2011年10月から生食用牛肉に対する規制を厳格化しました。具体的には、腸内細菌検査で陰性と判定された肉を使うこと、加工・調理は専用設備で行うこと、表面から1cm以上を60度以上で2分以上加熱処理することなどが義務付けられました。これにより、ユッケや牛たたきなども生食用牛肉の範疇に含まれることになりました。
さらに、生食用牛肉を飲食店で提供するには、自治体から「適切と認められる者」としての営業許可が必要となり、許可を得た調理師しか調理できないという厳しい条件が課せられました。この結果、厳格な衛生基準を満たせる店舗が激減し、牛肉のユッケは日本で非常に珍しい料理となったのです。ちなみに、牛レバーの生食は完全に禁止されています。
では、日本人は生肉を全く食べないのかというと、そうではありません。馬肉の刺身「馬刺し」は九州地方の郷土料理として有名ですし、鶏肉の刺身「鳥刺し」も鹿児島県や宮崎県などで親しまれています。馬肉は生レバーも食べられますが、生食用の表示や産地・加工地の明示が義務付けられています。鶏肉については、専用の基準を設けている自治体もあります。
もちろん、馬肉や鶏肉の生食も完全に安全というわけではありません。特に鶏肉はカンピロバクター菌による食中毒のリスクがあり、毎年事故が発生しています。一方で、日本では牛肉のユッケの代わりに、マグロなどの魚介類を和えた料理が「ユッケ」として定着しています。
「なぜ牛肉はダメで鶏肉は良いのか?」という疑問に対し、農業・食品分野のコラムニストである市村敏之氏は、「食の規制は、そのリスクを社会や文化がどこまで許容できるかによって決まる」と解説しています。例えば、EUの多くの国では、日本や韓国では高級食材とされるフグが禁止されています。私たちが当たり前だと思っている食文化も、国境を越えれば全く異なる規制や議論の対象となるという事実は、改めて考えさせられるものがあります。
引用元記事:https://n.news.naver.com/article/277/0005767113



















