日本は現在、米国の最も緊密かつ友好的な同盟国であり、クアッド(日米豪印)の一員として米国の対中戦略形成にも相当な影響を及ぼしている。米国の戦略の力点が、中国が含まれたアジア太平洋から、中国排除の含意を持つインド太平洋に移動しているのも、結局は中国を意識した日米共同戦略構想の産物と理解できる。
また、米国は韓米同盟、日米同盟を媒介に韓日米の協力で米中競争で優位に立とうとしている。
現在、韓日関係は韓日米協力体制の最も弱い点だ。韓日関係は強制徴用被害者の賃金、軍隊慰安婦など過去の問題で冷え込んでいる。解決の糸口も見えない中、どん底から抜け出せずにいる。
◆韓日は韓日米協力のウィークポイント
中国の急激な浮上で、世界の中で、そして韓国の国益の側面で、日本の地位が過去より相対的に低下したのは事実だ。とはいえ、我々が現在の停滞した韓日関係を改善しようとする真摯かつ実効性ある努力を軽視すれば、それは我々の国益を大きく損なわせる。
むしろ変化した国際秩序パラダイムの中で日本は新しい重要性を帯びることになり、韓日関係に対する新たな思考を我々に要求している。
経済の面で韓国はスマートフォン・家電・造船・自動車など製造業分野だけでなく、文化産業など多くの分野で日本に追いついたり追い越したりしたが、素材・部品・装備と基礎科学分野は日本に及ばず、依然として日本の協力を必要としている。
また米国のバイデン政権が中国との競争で軍事力に劣らず科学技術・経済分野にも力点を置いていることを考慮すると、韓日関係が回復すればこの分野で両国間の協力の地平も拡大する可能性がある。
政治・安全保障の面でも緊密な韓日協力は、韓日米協力を強化するだけでなく、韓半島(朝鮮半島)の平和と安定に対する日本の寄与も誘導できる。
日本の戦後の最大外交課題の一つが日朝関係の正常化であることを考慮すると、今は北朝鮮核問題で停滞しているものの、日本と北朝鮮の接触が本格化した場合に韓半島の秩序に及ぼす潜在的影響力を決して軽視すべきでない。
このように日本との緊密で生産的な関係を維持することが我々の外交力を高め、韓米同盟を強化するだけでなく、健全な韓中関係発展のためのテコになる可能性がある。
◆指導者の判断が韓日関係を左右
では、韓日関係を締めつける過去の問題はどうすべきなのか。過去には、韓日関係を進展させる外交努力の過程で、歴史問題は必ず解決しなければならない課題だった。
こうした中、1998年に金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相の間で「21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ共同宣言」が発表された。
この宣言は、日本の過去に対する痛切な反省とお詫びの表明を韓国が受け入れ、韓日が21世紀に向かって未来志向のパートナーシップを構築していこうという両国指導者の決意とビジョンを両国の国民と国際社会に発信するものだった。
金大中大統領は日本による植民統治の痛恨の経験を怒りの噴出でなく貴重な教訓とし、新しい韓日関係の軸を築いた指導者だった。
金大中大統領は韓国が日帝植民地支配のような歴史を繰り返さないためには、日本との正常な関係の中で日本を客観的に眺めて交流・競争・協力し、日本に対抗できる国力を高めるべきだという信念で韓日の和解を推進した。
しかし残念ながらその後の政府は、共同宣言の精神を継承して韓日関係を発展させることができず、概して下降線を描いてきたことを否定できない。植民地時代の苦痛を経験していない指導者が続いて、むしろ韓日関係は少しずつ後退した。
中央日報日本語版2021.06.30 11:11
https://japanese.joins.com/JArticle/280255
https://japanese.joins.com/JArticle/280256
元スレ
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1625021525/-100
◆加害者・被害者が逆になった過去の論争
韓国司法府の強制徴用被害者賠償判決と慰安婦合意に対する現政権の対応が、日本政府の強い反発を招いただけでなく、日本国内で右翼勢力の声を高め、韓日の過去に対する修正主義的歴史観を浮き彫りにする結果につながった。
特に強制徴用判決後にあった日本の対韓国戦略製品輸出規制決定は、韓国国民の日本旅行拒否と日本商品不買運動につながった。日本国民の反韓・嫌韓ムードも高まり、日本で生活する韓国人が困難に直面している。反日・反韓の悪循環が続いている。
もう日本では韓国との過去に対する負債意識は薄れている。むしろ日本政府は「不可逆的」韓日慰安婦合意に基づいて設立された和解・癒やし財団を韓国政府が解体し、合意を違反したと批判している。
また、韓国司法府の徴用者賠償判決と慰安婦に対する日本政府の賠償責任判決が国際法違反だと主張している。今は過去の論争で加害者だった日本が被害者だった韓国に対し、あたかも日本が被害者で韓国が加害者だと主張するような状況になってしまった。
こうした状況で韓国政府もいくつかの案を模索しているが、これといった答えを探せずにいるという印象を受ける。
◆過去を政治の手段に利用すべきでない
我々が望む方向で問題を解決するのが難しいこうした局面で韓国が勝つ方法は、逆に過去の被害者としての寛容を見せることで我々の道徳的な品格と自負心を日本と国際社会に見せることだ。
例えば、徴用者賃金問題に関連し、国内的に非常に複雑で難しい過程があるが、我々が自らこの問題を解決し、もう日本に賠償を強要しないと明らかにする必要がある。そうしてこそ我々の道徳的な権威が高まり、日本政府と企業・国民も韓国人に大きな苦痛を与えた過去を深く省みるだろう。
今後、韓国政府は過去を政治的な手段として活用する誘惑から抜け出すことが求められる。また、韓日間で問題が発生した場合、理性的な判断よりも無条件に反日的な対応をするのが安全だという政府の認識も消さなければいけない。
振り返ると、歴代政権は韓日の過去に関連して国民感情をあおったり迎合したりする措置を取れば一時的には支持率は上がったが、結局は政権にプラスにならず韓日関係を悪化させる結果だけを招いたという批判を受けるケースがほとんどだった。
韓日の過去の問題は、最高指導者がオピニオンリーダーとなって国益を優先し、世論を先導していく努力をしなければいけない。
過去は国民感情が介入する揮発性が強い問題であり、最高指導者が国民感情とやや乖離があっても国益を優先する決断をする必要がある。政権レベルで問題の本質を国民に誠意を尽くして説明して理解を求めれば、大多数の国民はこれを受け入れるはずだ。
特に最近、地方裁が徴用者問題に関連する大法院(最高裁)の過去の判決を覆す判決があり、多くの国民に「過去の疲労」が内在するという点を考慮すれば、今は我々の政府が韓国の未来を考える方向で韓日関係に臨む好機だと考える。
◆金大中-小渕の共同宣言精神を回復させるべき
金大中大統領は世論の懸念にもかかわらず、日本文化の開放を勇断した。結局、日本文化の開放が大きな刺激剤となり、日流を上回る世界の韓流が誕生したのではないのか。日本を克服して勝つためには、日本と競争するだけでなく、交流して協力しなければいけない。日本が韓国を刺激しても反日感情の噴出だけが解決法となる韓国では日本に勝てない。
私が大使として在職したベトナムの政府は、韓国政府に対し、過去のベトナム戦争参戦に関するいかなる謝罪も補償も要求していない。痛恨の過去を乗り越え、ロールモデルの韓国の協力と支援を通じて迅速に国家を発展させるためだ。
もう、新政権になるほどマイナス遺産ばかりが増える韓日関係に終止符を打つ時だ。現政権の任期は1年も残っていないが、韓日関係が最悪の状態と評価される現時点で、新しい発想で韓日関係改善のきっかけを用意する努力を傾けるべきだろう。韓日は、金大中-小渕共同宣言の精神が歴史の裏に消えるのではなく、生きて呼吸しなければいけない関係だ。
イ・ヒョク/元駐ベトナム大使
>>おわり。
>政権レベルで問題の本質を国民に誠意を尽くして説明して理解を求めれば、大多数の国民はこれを受け入れるはずだ。
もう無理なんじゃないかなぁって思う。
ロウソクで政権が引きずりおろされて終わり。
日韓断交で良い。
一番スッキリする。お互いに。
過去何度も見た大嘘社説
まーた困ったからって擦り寄りかよ。
過去に大統領が何度も明言してるのに知らんぷりして約束破る韓国を、日本はもう助けない。
慰安婦などに関する韓国歴代大統領の発言の歴史
1965年6月
朴正煕 「国民の請求権に関する問題が完全かつ最終的に解決されたことを確認する」
1993年3月
金泳三 「従軍慰安婦問題に対 し 日本に物質的な補償は求めない方針だ」
1998年10月
金大中 「韓国政府は過去の問題を持ち出さないように したい。自分が責任を持つ」
2006年4月
盧武鉉 「日本に これ以上の新たな謝罪を求めない」
2008年1月
李明博 「日本に謝罪と反省は求めない」
2015年12月
朴槿恵 「慰安婦問題は 最終的かつ 不可逆的に解決された」
>我々が望む方向で問題を解決するのが難しいこうした局面で韓国が勝つ方法は、逆に過去の被害者としての寛容を見せることで我々の道徳的な品格と自負心を日本と国際社会に見せることだ
約束を守れっつってるだけなのに、なにが「過去の被害者として寛容を見せる」だ
ほんこれ。
日本が韓国に怒っている最大の要因は「約束を全然守らず平然と破る」こと。
「誠意を見せる」ことを要求する。
言い方が変わるだけだろ。
日本が経済制裁しないからいつまで経ってもつけ上がる
もう手遅れだぞw
それをムンムンが名言しちゃったような
嘘で~すw
数年後?数時間後の間違いじゃない?
約束と言えないニダか。約束ですら信用出来んのにそれ以下かよ
ほら嘘を混ぜ込む
何を言ってるんだが・・・('A`)
条約とか協定ってのは
先人たちが
過去の賠償を強要ないと明言
して解決したから結んだものなんじゃないですかね。
過去の話は判らないとゆーなら
最近の事例では合意がそれ。
もう終わってんですよ。
とっくに。
反故にされ続けてきてるんですがね
国家間の約束が軽過ぎやしませんか
最終的に解決済みだろ