行き過ぎた商業主義に汚染されて無理やり推進された五輪という誹りは避けがたいが、厳しい条件の中でも各国選手たちが見せた平和と和合のスポーツ精神はウイルスとの戦いに疲れた人類に希望と慰安を与えてくれた。
だが、隣国で開かれる世界的なスポーツ祭典を契機に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が訪日して韓日首脳会談を開催することにより、長期の“複合多重骨折”状態に陥っている韓日関係を逆転させる大切な機会が失われてしまった点は非常に残念だ。
この状態が来年まで続く場合、韓日関係は前代未聞の「失われた10年」を経験しかねない憂うべき状況だ。
最近、日本と韓国を歴訪した米国のウェンディ・シャーマン国務副長官が東京にいるときは訪問が成功したと思っていたのに、ソウルに来てみたところ失敗に終わったとメディアに明らかにした通り、両国政府間では訪問準備がかなり進んでいたことが分かる。
2020年下半期以降、韓国政府は東京五輪を念頭に置いて、悪化した韓日関係を改善するために持続的な外交努力を傾けてきた。
どん底に落ちた韓日関係を回復軌道に上げるという目的とともに、2018年平昌(ピョンチャン)五輪が韓半島(朝鮮半島)平和プロセスの出発点を提供したように、東京五輪をハノイ米朝首脳会談「物別れ」以降、冬眠状態だった韓半島平和プロセスを再稼働させる機会にしようと考えた。
また、バイデン政府が東アジア政策の核心軸の一つとして韓日米3角協力体制を復活させようとする動きに先制対応しようとする狙いも作用していただろう。事実、北朝鮮の五輪不参加決定によってすでに「平昌の再現」は消えはしたが、残り2つの理由はそのまま残っていた状態だった。
複合大転換期に能動的に対応するために外交テコを拡充して韓半島というプリズムで戦略を立て、足並みの乱れによってリズムを崩してしまった韓国外交の柔軟性を取り戻すために必要な要素が韓日関係正常化という点で、今回の大統領訪日は絶対に実現されなければならなかった。
東京五輪という隣国の大きな行事を祝うという名分で自然に訪問外交を行う場合、通常の首脳外交企画よりもはるかに負担が少ないためだ。
また新型コロナで対面首脳外交が大きく萎縮し、今後両国が政治シーズンに入るため、現政権任期内に両国首脳の相手国訪問機会を作り出すことは難しくなる点を考慮すれば尚更だ。
韓日関係の特性上、政府次元の方向設定が社会全体に及ぼす影響が、その大きさによって正常疎通と対話の肯定的な効果が期待される点においても、韓日関係の局面転換のための好機を逃したことは返す返すも残念だ。
今回、韓国政府が訪問を断念した決定には、駐韓日本大使館の相馬弘尚総括公使の不適切な言動による国内世論の悪化も影響を及ぼしたが、主な原因は公式会談の開催と一定の会談成果を求める韓国の立場と強制徴用問題に関する解決法提示を要求した日本の立場が衝突したためだという。
しかし、韓国政府が韓日関係改善という戦略目標を追求しようとしたのであれば、五輪開催を祝う目的の訪問を入口にして、雰囲気を改善することによって、首脳会談で得ようとしていた成果を出口で得るアプローチがより実効的だったかもしれない。
戦略的葛藤状態である米国とロシアの間にも、バイデン大統領が戦略疎通と対中牽制(けんせい)という目標のために、ジュネーブでプーチン大統領と首脳会談を持った点を参考にする必要がある。
中央日報日本語版2021.09.01 07:27
https://japanese.joins.com/JArticle/282454
https://japanese.joins.com/JArticle/282455
元スレ
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1630454812/-100
韓日関係がほぼ10年に達する長期間下り坂を歩き、悪循環構造に陥没してしまっている。
両国が互いに敬遠する現象に陥り、共有価値・利益に関する冷静な判断よりも感情が先立ち、東アジアやアジア太平洋地域の全体局面よりも両国関係だけを見て、現在と未来よりも過去だけに視線が固定された異常な症状をみせている。
両国政府と国民は、関係悪化によって生まれる目に見える損失だけでなく、関係が良好な場合に得られるはずだった利益を失うことに伴う機会費用を冷静に認識し、悪循環の流れを断ち切るために積極的に乗り出さなければならない。
アジアで2カ国しかない経済協力開発機構(OECD)加盟国として基本価値を共有する両国は、超不確実性と戦略的流動性の時代に東アジアの平和と繁栄に責任ある利害当事国として関係回復を急がなければならない。
一日も早く両国関係を引き算の関係から足し算の関係に転換し、北朝鮮の核武装と不安定、中国の外交・安保的攻勢、米国の新孤立主義志向によって揺れ動く東アジアの自由主義的地域秩序の安定化に力を合わせなければならない。
複合骨折状態である韓日関係を改善するためには万病に効く薬はなく、基本に忠実でなければならない。協力は増進して葛藤は低減することによって、崩れてしまった相互信頼を回復し、相手の重要性を再認識する道を着実に歩かなければならない。
両国社会に反日・嫌韓の雰囲気が色濃く、新型コロナで交流と接触が制限されて環境は良くないが、両国は歴史問題の解決努力と協力事案の推進を分離する「ツートラック」アプローチを取りつつも、歴史問題の懸案である強制徴用と旧日本軍慰安婦問題の外交的解決に取り組んでいかなくてはならない。
最近、韓国裁判所で両事案に関する相反する判決が下された事実は、根本的に歴史の根源である日帝植民支配の法的性格を巡る両国の立場の違いを外交的妥協で封印した1965年韓日関係正常化の条約体制を司法的に裁こうとしたことに伴う問題が現れた結果だ。
このような脈絡で、歴史問題の解決を二元的に接近して、外交懸案としての歴史問題は外交的交渉を通した短期的双方解決法を試みて、歴史和解と歴史問題の核心である歴史研究・教育は長期的一方解決法を推進することが望ましい。
韓日両国は今年下半期にそれぞれ大統領選と自民党総裁選、総選挙によって政治シーズンに入り、外交難題に取り組む政治的余力を期待するのは難しい。最善は追加の悪化を防ぐ管理を強化し、来年の新政府発足を契機にリセットを模索する環境を整えることだ。
バイデン政府も水面下で善意の仲裁役を試みようとしていることから、両国指導者が実用的観点で政治的意志を発揮して関係回復の道を開いていくことを期待する。
申ガク秀(シン・ガクス)/法務法人「世宗(セジョン)」顧問・元外交部次官・リセットコリア外交安保分科委員
>>おわり。
断交するからリセットもなにもw
韓国は断交行為を連発してるから既に遅いよw
wwwwww
(*゚∀゚)中央日報魂の叫びワロタw
これから大統領選に向けて反日合戦が始まるから虚しい願望やなwww
リセットできると考え照る時点でアウト
分かってるんならなんとかしろよ、それ以外に解決方法は無い。
ほんと無理
何を約束してもリセットする相手とは話すだけ無駄
>次の政権ではこれまでの軋轢を排し
>何のしがらみも無い新しい大韓との友好を確立すれば良い
まあ、その発想が駄目なんですけどね。
政権が変わったらしがらみが無いとか言い出すのでは、理解出来てない。