【韓国】 次々に真実が明らかになる文在寅政権の「嘘」、海自哨戒機レーダー照射事件も　前政権の後始末を進める尹錫悦政権

次々に真実が明らかになる文在寅政権の「嘘」、海自哨戒機レーダー照射事件も
スローライフを手に入れた文在寅氏と、前政権の後始末を進める尹錫悦政権

（羽田 真代：在韓ビジネスライター）

韓国の前大統領、文在寅（ムン・ジェイン）氏が2022年5月9日に大統領職を退任してから早4か月が過ぎようとしている。

退任後、文前大統領は髪の毛を黒く染めることをやめ、髭を伸ばし始めた。以前のような清潔感は感じられない。退任前の記者会見で述べた「普通の市民として生きる」を実現させようとしている。

今、彼は畑仕事に精を出している。

文前大統領は現役時代に「11年間、夫人と共に家庭菜園で農業をしていた」と申告して私邸地の一部を農地として購入。それをすぐに宅地に転用して土地の価値を上昇させた。彼が畑仕事を楽しんでいるその地は、いまだ国民に説明されていない疑惑の地だ。

6月末、その畑にはそばの花がたくさん咲いたらしい。ちなみに、2022年の初収穫は韓国の食卓には欠かせないサンチュ（レタスの一種）だったそうだ。

彼は時折りSNSを通して自身のスローライフを発信している。一方で、最近は政治的な発信も多くなった。忙しく過ごした大統領時代がもう恋しくなっているのだろうか。彼に完全隠居の考えはないようだ。

文大統領が支持者らと交流を取り続けるのと同じように、世間もまだ彼を離そうとしない。メディアで彼の名前を見ない日が少ないからだ。

最近は、文前大統領の嘘が報道されるようになってきた。

●文在寅政権の嘘、その1
朝鮮日報から、「文政府『日本哨戒機に追跡レーダー照射しろ』 事実上の交戦指針（2022年8月18日）」という内容の記事まで出た。これは、2018年12月20日に起こった韓国海軍レーダー照射問題のことだ。

能登半島沖の日本海で、海自哨戒機が韓国軍艦に異常接近したとして韓国側が放ったレーダー。これが日韓関係を悪化させた。

当時、韓国側の主張は二転三転し、韓国政府は「日本が悪い」の一点張りで議論にならなかった。あれから4年、ようやく韓国政府の嘘が明るみに出た。

日本の専門家の間では、海上で燃料切れになっていた北朝鮮の漁船に韓国が燃料を提供しており、このことを海自哨戒機に接近して見られたくなかったため、レーダーを照射した可能性が高いと言われていた。

しかし、朝鮮日報から報道された内容はそれよりも酷いものだった。

レーダー照射は文前大統領の指示だった。文政権は「軍当局が低い高度で近接飛行する日本海上哨戒機に対して現場指揮官が追跡レーダーを照射するなど積極的に対応するよう」指示する指針を作っていたのだ。

加えて、この指針は韓国防空識別圏を絶えず無断進入する中国や領空を侵したロシアには適用されていなかった。

かねてより韓国は、安全保障戦略や軍事面で日本を仮想敵や脅威とみなして対策をとってきた。文政権が日本に対してレーダーを照射するよう指針を作り、それを実行に移したのは、やはり日本との交戦を想定していたからなのだろう。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71488

●文在寅大統領の嘘、その2
文前大統領の嘘は、韓国海軍レーダー照射問題だけではない。2019年11月に起きた「脱北漁師の強制送還事件」の嘘も最近、韓国国民に衝撃を与えた。

この件に関する文前大統領の嘘は、2022年7月18日に明らかになった。嫌がる脱北者に目隠しをして、北朝鮮の刑務官に引き渡すという衝撃的な映像が公開された。文政権は「脱北者が北朝鮮に戻ることを望んだ」と説明していたが、映像に移された様子は全く異なるものだった。

当時、文政権は「脱北者である漁師は船上で同僚16人を殺害した後、出港した故郷の港に戻って何食わぬ顔で船に積まれていたイカを市場で売っていたところ、共犯者が警察に捕まったため、犯罪を犯した船に戻って南下して来た」と発表した。

だが、元北朝鮮住民の話によれば、北朝鮮では大量殺人はこれまで起こったことがなく、このような事件はありえないと言う。人を殺せば自分や家族まで殺されるからだ。

詳しいことは明らかになっていないが、強制送還された脱北者は脱北ブローカーであった可能性が高いとか、北朝鮮で反体制活動をしたのではないかと言われている。だから、文前大統領は北朝鮮に彼を送ったのだろう。

文前大統領は北朝鮮との関係回復のために嫌がる脱北者を強制送還させた。韓国には「北朝鮮からの亡命希望者を韓国民として保護しなければならない」という法律があるのにだ。文政権は脱北者の亡命希望書まで書き換えていた。

北朝鮮に返された脱北者がその後どのような処罰を受けたか定かではないが、今も無事に生きているのか怪しい。一部報道では、送還後すぐに処刑されたと言われている。文前大統領は人権弁護士出身だが、大統領時代は反人道的、反人倫的な行為を犯した。それが退任後ようやく明らかになりつつある。

●尹錫悦が進める文在寅政権の後始末
文前大統領の嘘を世間に公開しているのは、尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権だ。

韓国海軍レーダー照射問題については尹大統領が所属する国民の力の議員が発表したし、脱北漁師の強制送還事件については韓国統一部が資料を公開した。

尹大統領は文政権の問題を世間に公表して、自らの正当性をアピールしている。

文前大統領に対して捜査を進めているし、保守系の弁護士団体が脱北漁師強制送還の件で文前大統領らを殺人未遂、職務怠慢の疑いで告発したりもした。

その成果もあって、共に民主党側からは「司法的追及を止めるのであれば、政権に協力する」と、取引を持ち掛けられているほどだ。

韓国海軍レーダー照射問題も文政権の指針を公開したことによって、日本との関係改善に役立たせるつもりなのだろう。どれもこれも文前大統領が“やらかした”ことばかりだ。尹大統領は就任からずっと文前大統領の尻拭いに追われている。

政治経験のない彼にとって、それはとても骨の折れる作業に違いない。

＞「司法的追及を止めるのであれば、政権に協力する」

韓国は三権分立だからこういう申し出は無意味なんじゃないの？

レーダー照射した事実は変わらない

以上

ローソク近し

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