陸上自衛隊とフランス陸軍、米海兵隊は5月11-17日、九州で共同訓練「アーク21」を行った。インド洋や南太平洋に海外領土を持ち、90%以上の排他的経済水域(EEZ)をインド太平洋地域に持つフランスは、中国の海洋進出を警戒。今回の訓練参加には、対中包囲網の強化を示したい思惑があるとみられる。
フランス国防省のグランジャン報道官は時事通信社のインタビューに応じ、台頭する中国を念頭に「インド太平洋地域へのわれわれの関心の強さと日本との協力関係を確認する機会だ」と強調した。日本との関係については、インド太平洋地域における「絶対的に重要なパートナーであり、両国は同じ価値観を共有している」と述べた。(時事通信社パリ特派員 櫻田玲子)
◇想定シナリオは「島」奪還 グランジャン報道官とのインタビュー内容は次の通り。
Q、仏軍が日本国内の陸上演習に参加するのは初めてだが、狙いは。
グランジャン氏 インド太平洋はフランスにとって非常に重要だ。海外県レユニオン島から仏領ポリネシアに至る極めて広大な地域で、フランス人約160万人が暮らす。
今回は大規模な「水陸両用」訓練だ。フランスは強襲揚陸艦「トネール」とフリゲート艦「シュルクーフ」を用い、さらにヘリコプターや陸上部隊も参加させる。トネールには、陸軍兵を上陸させられる小型船が搭載でき、想定シナリオは島の奪還だ。この訓練は、インド太平洋地域へのわれわれの関心の強さと、日本との協力関係を改めて確認する機会だ。海上での航行の自由と国際法の順守をわれわれが重視していることも示す。
Q、日本との間にどのような軍事的協力関係を望むか。その上で日本に期待する役割、フランスが果たすべき役割とは何か。
グランジャン氏 マクロン大統領は2018年5月、多国間主義と国際法順守、航行の自由をベースとしたインド太平洋に関する戦略を発表した。マクロン氏は翌19年6月に訪日し、インド太平洋戦略の第一目標は日本との緊密な協力関係だと述べた。特に海上問題に関する外交的側面と、軍事的側面がある。大統領訪日から数カ月後、仏領ニューカレドニアの首都ヌメアで日仏安保フォーラムが開かれた。軍事訓練も複数回行われた。
日本はインド太平洋における重要なパートナーで、この地域がどうあるべきか、行動指針となる価値観に関する意見を日仏両国が共有していると信じている。今回の訓練の意義はここにある。
Q、日仏の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)開催予定は。
グランジャン氏 数週間以内に開催したいと考えており、日程を最終調整中だ。
◇日米豪印「クアッド」とも協力
Q、日米インド、オーストラリアとの連携枠組み「クアッド」にフランスが加わる可能性はあるか。
グランジャン氏 フランスはこれら4カ国とそれぞれ緊密な2国間関係にあり、まずこちらが優先だ。2国間関係、時には3国関係を4カ国とさらに強化したい。
Q、クアッド参加を表明するには時期尚早か。
グランジャン氏 すでにクアッドとの断続的協力は開始しており、(4月には)4カ国との断続的な共同訓練「ラ・ペルーズ」が行われた。インドとは防衛関係にあり、緊密な武器装備協力を築いている。豪州とも同様で、潜水艦12隻を売却し、現地での産業ベース開発も支援している。こうして現地で練習艦やインフラ、潜水艦を設計し製造できるエンジニアを養成する。これらの関係構築には多大な時間が必要なため、各々の2国間関係を深めたい。
◇国際法順守と航行の自由重視
Q、尖閣諸島をめぐる日中の対立をどう見るか。
グランジャン氏 フランスは陸空における航行の自由や、妨害・抑制なしの通商、外交・法に基づく平和的な対立の解決を重視している。このため、東シナ海ならび南シナ海の状況をかなり憂慮している。緊張を悪化させる一方的な措置には反対だ。
続く。
時事ドットコム 2021年05月23日17時00分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052000507&g=int
日仏米共同訓練「アーク21」で、市街地戦闘訓練に臨む陸上自衛隊とフランス陸軍=2021年5月15日、宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島演習場【時事通信社】
元スレ
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1621772902/-100
続き
(習近平氏が中国国家主席に就任した)13年から、(中国による)権力の主張かつ事後承認要求方針の政策が明らかに見られる。中国は産業・経済大国の一つで、当然ながら防衛と外交の戦略面でも、経済水準にふさわしいレベルに到達したいと考えている。さらに南シナ海、東シナ海、台湾海峡で明らかな緊張ポイントがあり、定期的に船舶が近距離に接近していることも我々は見ている。我々は、あらゆる関係者に対し国際法上の義務の順守を求める。自由で開かれた海域維持のため、外交努力が優先されることも望む。
こうした状況から、この地域における我々の存在感を示すと決めた。先ごろ攻撃型原子力潜水艦「エムロード」を初めて展開させた。我々が国際法順守ならび航行の自由を重視していることを示すのが、我々のこの地域での存在意義だ。
Q、中国による台湾侵略の可能性はどの程度あると考えるか。
グランジャン氏 国防省報道官としてはノーコメントだが、改めてフランスがパートナー諸国と同様に国際法順守を極めて重視していると追言する。
◇中国の勢力拡大警戒
Q、長く空母を運用してきた国として、中国の空母開発の現状をどう見ているか。
グランジャン氏 空母は強力な軍備手段で、戦略的自立手段でも、政治手段でもある。空母を軍事作戦以外で展開させる場合、政治的メッセージを送ることになり、我々は非常に重視している。先ごろ太平洋で中国海軍初の空母「遼寧」が展開された。政治的な主権の主張であり、我々が確認している軍事・外交面での中国戦略に合致する。
Q、中国の軍事力はフランスや米国にとって脅威となりうるか。
グランジャン氏 特に米中間で戦略的競争があると思う。欧州連合(EU)も時として中国を戦略的な競争相手と見なし、時にはライバル、時には気候変動など一部の問題でパートナーだと思っている。フランスは非常に定期的にインド太平洋に(軍艦など)船舶を送って訓練をしており、この存在は中国に理解されていると思う。領土を有するフランスは太平洋の国でもあり、訓練は平和的な思いによるものだ。我々が船舶や軍部隊を送ることで発しているメッセージは中国に理解されている。
終わり〆
オリンピック開催するか否かについて報道しない異常事態はもちろんおかしい。
それと同じくらい、意図的と思われるのが、九州および南西諸島での自衛隊の動向を
ほとんど報道しない事……報道管制と呼んだ方がいいと思うが、これはこれで良いと思う。
中国が圧かけてきてるインド太平洋のフランス領土を守って押し返すって意味ではもっともらしい名前だけど
イギリスも乗っかってきてる話だけに名前でなんか言われたりしないかなってのはちょっと気になる
タグボートじゃ嫌だw
卑怯者国家がありました。
全世界共通の国際安全保障上、レーザー照射を” ONした場合は即発射行為と認められます。
完璧な全面戦闘、戦争行為だ。
旧徳川幕府軍以来、150年ぶりぐらい?
義和団の乱か第一次大戦以来じゃない?
芥川龍之介の将軍と言う短編の中にフランス軍が出て来た
乃木将軍について書いてるんだけど、1905年の日露戦争の頃
インドにとってはインド洋はインドの物
「国連海洋法条約未批准のアメリカが好き勝手なことを言うなよw」って立場
インドは、中ロと同じく自国EEZ内での、インドの許可を得ないアメリカ軍の作戦行動・演習を一切禁じてる国だ
フランスにとっても最終防衛ラインといえる
当たるしかないってこと
陣営にどっちつかずの国を入れない、これは鉄則です
インドは中国が居なくなればアメリカの影響力が強くなりすぎる、と見てる
かならず裏切るよ
トム・クランシー「合衆国崩壊」(1996年刊)でインドはイラン中国と組んでアメリカの敵に回った
クランシーは故なくその設定にしたわけではない。96年当時と事情は何も変わらないんだ